Dr.Ben ashiya(ドクターベン芦屋):コスメ日記


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2009年10月06日(火)

コスメ開発物語:その3<モイストピュアゲル> [コスメ開発物語]

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命を守るピンクの色素

コスメシリーズを開発していた6年前には、まだまだ抗酸化物質で、コスメに安定配合できる成分は、ビタミンCくらいしかありませんでした。
当時、スタッフからは、
「卞先生、乾燥がピタッと止まって、アンチエイジングに最適で、ニキビがスーッと治るコスメを作ってください!」
と、要望が上がっていました。

要するに
?赤ちゃんと同じような極上に皮脂膜を再現する
?抗酸化力の高い成分を?配合する
?ビタミンCを高濃度で浸透させる
ことです。

乾燥は、水分蒸散を防いでいる皮脂膜の劣化が原因です。
市販のコスメは、感覚的な改善だけを求めて、たくさんの保湿物質を配合しますが、皮脂膜を整えないので、結局は、塗り続けないと、乾燥します。
さらに、困ったことに、痩せた角質層へのひっつきを良くするために、健気に頑張っている、御自身のバリアを壊してしまう商品がほとんどであることです。

広告にある「コラーゲン」や「ヒアルロン酸」は、皮膚本来のバリアを越えて、浸透することはできません。
すなわち、只、水分を保持するために、角質層の表面にひっつけるだけの目的で、配合されています。
ところが、メーカーは「錯覚商法」宜しく、いかにも、皮膚のコラーゲンが増えるような印象を、与えようと必死です。

本邦でも、有名な「○○○コラーゲン」のコスメで、一世風靡したメーカーの開発者のSドクターと、以前に「メディカルコスメ研究会」で、お話しさせていただいた時に、

S医師:「Ben先生のコスメは、無茶苦茶に高性能ですよね・・・日本一でしょう!」
Ben:「S先生のコスメのコラーゲンは、何の目的で配合しているのですか?」
S医師「うちの○○○コラーゲンは、ほとんど水ですよ、コラーゲンなんか吸収もされないし、イメージとして加えてあるだけですよ・・・」笑・笑・笑

でした。これが、事実です。
消費者は、完全に誤魔化されているのです・・・悲しいことです。

以下、いつもの
私、Ben(B)と、製造会社開発研究員(M)氏との会話

B:ベビースキンと同じ感触の<皮脂膜>を、再現することはできますか?
市販コスメのような、誤魔化しベタベタは絶対に嫌ですよ!
M:イメージ商法のような、コラーゲンや高分子タンパクで、誤魔化しのベタベタを避けて、天然植物オイルとセラミドなどの、皮膚本来の保湿物質を、丁寧に配合すれば、可能です。私も、一度でいいから、赤ちゃんのような、皮脂膜を再現したかったので、トライさせてください。
B:乳液ですから、脂溶性成分で、超高性能な新成分がありますか?
M:実は<アスタキサンチン>という抗酸化物質が注目されていますが、まだ、コスメには使用されていません。ビタミンEの10〜1000倍の抗酸化力があると研究されています。
B:本当に、今回の開発は、タイミングに恵まれましたね。アスタキサンチン配合しましょう!!!・・・で、なぜ10〜1000倍の開きがあるのですか?
M:ご推察通りに、品質がピンキリです。Ben先生は当然、最高級品質と言われると思いますので、<天然紅ザケ>から抽出された、アスタキサンチンが最高級品質です。鮭が産卵のために、川の浅瀬を、命をかけて遡るときに、紫外線や、激しい運動で酸化される自分と卵を、守るために産生する色素ですから・・・自然の恵みです。
B:<命がけで産生された、色素>ですか・・・感動ですね(涙)。最高級品質は、外せないコンセプトです。もちろん、たっぷり!!!で。
M:たっぷりは不可能です。この色素は、赤に近いピンクから、次第に、薄く色が変色します。色が分かるまで配合することは、タブーとされています。
B:色が薄くなるということは効力も下がるのですか?
M:抗酸化力自体は、100%から僅か4%下がるだけで、全く問題ないのですが、市販する商品で、色が変わるものは、あり得ないです・・・残念ですが。
B:効力が最高級品質を維持できるなら、それを使いましょう。天然の素晴らしい成分の色が変わることは、良い製品を求められる消費者の方には、十分に理解していただけると思います。僕のコンセプトどおりに、たっぷり限界まで高配合して下さい。
M:Ben先生は、本当に販売の素人ですね・・・タブー商品の製造は、工場が、OKしてくれませんよ!
B:全てのクレーム問題は、僕の方で受けますので、契約書に特記事項を加えて、何とか作ってもらって下さい。
M:常識では、アスタキサンチンを僅かだけ配合して、あとは、人工色素で、あたかも、天然のように見せかけるのが、メーカーの考えですけど・・・先生の非常識は、工場側も呆れながらも楽しみにしていますから、掛け合いましょう。
B:ビタミンCは、水溶性なので、脂溶性には?配合出来ないですね・・・?。実は、ニキビを治してあげたいので、細胞濃度を、上げたいのですが・・・
M:本当に、奇跡のタイミングですが、脂溶性ビタミンC誘導体を、世界ではじめてナノカプセル化した<NETーVCIP>が、開発されたところです。もちろん、まだ、製品には配合されたことはありません。正真正銘の<世界初>です。皮膚深部まで、高濃度で作用させられるので、ニキビには、もの凄い効果だと思います。
B:だからM氏のこと、僕、大好きです!!!それ、配合しましょう。
M:例のごとく、何十万円では販売しないですよね・・・???念のために。
B:愚問、愚問。サクサク作ってください!!(笑)

<モイストピュアゲル>
?赤ちゃんと同質の、サラサラ・スベスベの皮脂膜
?アンチエイジングに欠かせない抗酸化力を求めて、<鮭の命の色素>を高配合
?世界初で、わずか3〜5時間で皮膚深部に浸透するNETーVCIP配合

天然成分を色が出るまで配合するという、常識破りの<サーモンピンク>
世界中探しても、こんなに高性能な乳液はあり得ません。

もし、あれば、教えて欲しいです・・・・本当に。

Posted by Dr.Ben staff at 12時03分

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