2009年06月30日(火)
コスメ開発物語:その1<サンプロテクトミルク> [コスメ開発物語]
皆様、こんにちは。
コスメ開発責任者の、ドクターベン こと 卞 勝人(べん かつひと)です。
これから、数回にわたり、現行のコスメシリーズの開発に関するエピソードを御紹介させていただきます。
第1回目は<サンプロテクトミルク>です
日焼け止めというと、「紫外線対策には必要だけど、肌に良くない・・・」イメージがあります。
事実、紫外線吸収剤を使用した製品は、実際に紫外線を吸収して、化学変化を起こした、成分が、肌荒れの原因になってしまいます。
肌を守るために使用するものが、肌をいためてしまう・・・???
それじゃ、悪者の紫外線吸収剤を使用しないで、紫外線散乱剤を増量したら・・・
実生活で有用なSPF25以上を、求めると、必要な散乱剤の量が増えすぎて、「真っ白け」の白浮きをしてしまい、使い物になりません。
さらに、いくらSPFやPAの性能を上げても、紫外線の害を100%ブロックすることはできない。
通過した紫外線で、確実に皮膚はダメージを受けている・・・
ブロックだけでは不十分で、修復機能を持たせなければ「片手落ち」になる。
?成分化学変化のダメージ
?散乱剤増量による白浮き
?通過した紫外線によるダメージ
これらの問題点を解決することが、ドクターベンに与えられた、ミッションでした。
以下、
私、Ben(B)と製造会社開発研究員(M)氏との会話
B:まず、単純に、品質の良い、乳液をベースにつくればいいじゃないですか。
M:乳液成分にサンプロテクトの機能をプラスしたら、単純に足し算で2倍(2製品分)の原価コストになりますので、業界では、考えないことです。
B:あの・・・僕、業界の人間ではありません。最高品質のコスメをつくりたいだけです。技術的に可能かどうかを知りたいだけです。
M:高品質乳液ベースにサンプロテクトを加えるのは可能です。
B:散乱剤の「白浮き」を解消する方法は?
M:開発されたばかりで、来年3月に発売の、最新成分「マックスライト」という成分は、散乱剤をナノテクノロジーで、ガラスコーティングしてあり、皮膚に無害です。その粒子が、他製品と比べものにならないほど微細なので、SPF30、PA++まであげても「白浮き」しません。まだ、発売前で、実際の製品に使用されていないほど、最先端技術成分です。
B:それは、ラッキーな時期に、開発されたものですね。運命です。それ、使用しましょう。
M:最新で、かつ「特許」成分なので、パテントのコストが高く、誰も、手を出していないのが事実です。これだけで、さらに原価が2倍になりますよ・・・業界では、コストが上がることは、たとえ、それが素晴らしい成分でも採用しませんが・・・コストを押さえるのが常識です。
B:僕、業界の常識には全く興味ありません。最高品質のコスメをつくりたいので、「マックスライト」、採用して下さい。
M:新成分の、はじめての製品化なので、ワクワクします。
B:通過した紫外線のダメージを修復する機能は、ビタミンCとビタミンEがベストでしょう。ビタミンCは、最高品質の「誘導体」を実用最高濃度5%で使用しましょう。
M:あの、御言葉ですが、乳液ベースにマックスライト・・・それだけで、最高に贅沢な製品ですが、さらに、VC誘導体を5%ですか?
市場では、あり得ない、製品になりますが・・・?
大手メーカーが、同じレシピで販売するなら、価格20000円は超えると思います。無茶苦茶な話になりますが・・・?
B:僕には、いっこうに無茶苦茶な話ではありません。メーカーのように、利益を上げるために開発しているのではないので・・・販売価格も原価ギリギリまで下げたらいいので、宜しく!!!
M:こんなに贅沢な製品を、つくったことがはありませんが、素晴らしいものが出来上がると思います。ワクワクしてきました。でも、当然10000円以上で販売されるのですよね・・・?
B:あの、だから・・・儲けは度外視と言ってるでしょう!(笑)
M:消費者の方は、これほどの性能があることを、価格からでは、判断できないので、もったいないですよ・・・9000円くらいにはしないと!
B:あの〜、その口、塞いでもいいですか?(笑)
以上が、開発エピソードです。
乳液として、肌を守り、下地として役に立つ。
超低刺激なのに、十分な紫外線ブロック性能をもち、なおかつ、「白浮き」しない。
通過した紫外線によるダメージを「修復」する、贅沢成分を配合
メイクをしたくない時も、これだけでOK。
この、サンプロテクトミルクを使用しない、理由が、僕にはみつかりません。
他社の製品で、同じ機能・性能を有するものを、見たことがありません。
日本中、いや、世界中の人の、肌を、健やかに紫外線から守りたい・・・
願いは、それだけです。
早速、お試しいただきたいです。
Posted by Dr.Ben staff at 11時17分
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